ラストシーンの恋人たち(Lovers in The Last Scene)

リリース日:2018年5月3日

前作「アイ・セイ・ア・プレア」から短い間隔でのリリースになりました。

今回は私の一番好きな曲「ラストシーンの恋人たち(Lovers in The Last Scene)」です。早速ご紹介を!と言いたいところですが、この曲も歌詞は英語。前回、英語で歌詞を書く理由は次の機会にご説明しますと言っておりましたので、まずはそこからです。

私は小学校5年生くらいから父の影響でビートルズやらカーペンターズやらの洋楽を聴くようになりました。しかし当時の小学校では英語なんて教えてもらえませんから、当然歌詞の意味は全くわかりません。そこで歌詞カードについてくる訳詞を読むことになるわけです。
しかし、この訳詞がなかなかの曲者で、結構自由な訳が載ってるんですよね。話し言葉で友達みたいに語りかけてくるようなものや、女の子の甘ったる〜い言葉遣いで書かれたものなど。本当は英語って、日本語みたいに話し手の違いによる多様な表現はないんですけれど…。でも、こっちはそんなことわかりませんから、そういうもんだと思って聴くわけです。ちょうど思春期の入口に差しかかったばかりの多感な男の子が、笑。そりゃあもう一瞬で虜(とりこ)になっちゃいますよ!それまで聴いてた歌謡曲の歌詞は基本的に七五調でほとんど自由度がないわけですから、それに比べて英語の歌ってなんて自由なんだ!ってね。毎晩布団の中で歌詞カードを手に胸をワクワクさせてました。まぁ、実際は全くの誤解だったんですけれど…笑。
それはさておき、この英語の歌詞と曲、そしてそれにつけられた自由な日本語の訳詞の相乗効果によって作り出される空間はある意味、ひとつのユニークな世界です。「訳詞の世界」とでも呼べばいいのでしょうか。それは英語の歌というだけでは作り出せないし、音符の数を無視してあんなに自由な訳詞をそのままメロディに乗せることもできません。
私が自作曲を英語の歌詞にしている理由はもうお分かりだと思います。そうです、私はその「訳詞の世界」を創り出したいんです!だから、わざわざ英語で歌詞を書いてそれに訳詞をつける。いや、実際にはまず訳詞をイメージして、それを英語に直しています。だって、本当にお伝えしたいのは訳詞なんですから。もちろん、日本のアーティストでも英語の歌詞を書く方々は沢山おられます。でも、その訳詞を載せておられるのはほとんど見たことがありません。もしかすると、英語が堪能で英語そのものの意味の世界をメロディに乗せて歌っておられるのかもしれません。でも、私に言わせれば勿体無い話です。せっかく自分が本当に伝えたいニュアンスを訳詞に託すことができるのに・・・。

というわけで、説明はこの辺にして、今回の曲のご紹介をしておきましょう。
この曲のきっかけは大学4年生のとき、ちょうど今頃、ゴールデンウィークかその前後の週末だったように思うのですが、研究室のイベントで先生方と学生多数で大学の裏山にハイキングに行ったときの出来事です。登りは特に問題なかったのですが、山頂で休憩して下山する途中、どうやらコースを外れてしまったらしく、山の中で先に道はなく振り返っても戻る道も見当たらない状態になってしまいました。幸い学校の裏山ですから、目標の街はちゃんと見えていて命の危険があるというわけではなかったのですが、暗くなる前にたどり着けるだろうかと結構不安ではありました。そこから皆で山の中をさまよいながら、途中で見つけた沢を伝って何とか無事に下山した、という今も思い出に残る予想外のイベントになりました。
で、この結構必死で不安を感じつつも何だかとても楽しい…その状況からそのときふと思いついたのが、「僕は恋をしてる、道無き道を行く休日のハイカーのように」でした。そのあと家に帰ったら、もう次々と言葉が浮かんできてこの曲の元になる詩を一気に書き上げちゃいました。それから曲もすぐに浮かんできて、それに合わせる形で英語に訳して、出来上がり!
曲って、意気込んで作ろう!と思うとなかなかできないんですが、こうしたちょっとしたきっかけであっという間にできちゃうことがよくあるんです。ホントにこういう時の頭の中は一体どうなってるんでしょうね、不思議でたまりません。しかも、これ全部妄想なんですから!?
今だから恥ずかしげもなく書いちゃうのですが、当時の私は女性と二人だけでデートしたことなんてまだ一度もなくって(中学生の時にグループ交際というのはありました、笑)。それなのに山で道に迷っただけでここまで作れちゃうんですからね。いやぁ、22歳の妄想力って本当にスゴいです!!笑

ずいぶん長くなってしまいました。いろいろな経緯はともかく、この曲は当時の私の憧れでもあったのでしょうか、不器用な若者の恋路を綴った訳詞の世界です。でも、今となっては男も女も、老いも若きも、国境も文化も関係ありません。ということで、改めてこの曲を「世界中のすべての恋する不器用な人たち」に捧げたいと思います。皆さまがそれぞれに最高のラストシーンを演じることができますように祈りを込めて…I Say A Prayer!

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クレジットタイトル

ジャケット画像(写真)提供:PIXTA(ピクスタ),作者:NiC

Lovers in The Last Scene

Music & Lyrics by Ku (^O^)/ ro

Though I try to be a man who’s smart and handsome,
All my steady efforts only make you laugh out.
Time after time again, playing such a joking clown,
I’ve become aware of making merry over it.

‘Cause I’m in love with you,
Just like a holiday hiker threading his way.
Yes, I’m in love with you,
I say, “My feeling is especially delight-some-how!”

I step on your feet when we are in a dance.
And I just spill wine when we are in a restaurant.
Whenever I fail to do, you’re too ashamed to remain.
But I really like to see even your amazed look.

‘Cause I’m in love with you,
Just like a green mailman losing his way.
Yes, I’m in love with you,
I say, “My feeling is especially delight-some-how!”

And on my first date with you, everything was fine on the screen.
Two of us stared on, dreaming of lovers in the last scene.
And after the movie, you praised wonderful acting as long as the day lasted.
I hope I’ll play that scene for you.

And this is the scene I’m playing for you…

ラストシーンの恋人たち

作詞(訳詞)・作曲:ク(^O^)/ ロ

スマートでハンサムな男になろうとする僕の
懸命の努力はいつも君を笑わせてばかり
でも,繰り返しそんな道化者を演じているうちに
結構そいつを楽しんでいる自分に気付いたんだ

だって,僕は君に恋をしてるんだもの
それは道なき道を行く休日のハイカーみたいなもの
そう,僕は君に恋をしてるんだ
この気持ちは「何はともあれ,最高!」って感じかな…

僕はダンスをすれば君の足を踏んじゃうし
一緒に食事をすれば決まってワインをこぼしちゃう
僕が失敗するたびに君は恥ずかしくていたたまれない様子
でも,そんなときに君が見せる呆れた顔も僕は本当に好き

だって,僕は君に恋をしてるんだもの
それは迷子になった新米の郵便屋さんみたいなもの
そう,僕は君に恋をしてるんだ
この気持ちは「何はともあれ,最高!」って感じかな…

思えば,初めて君とデートしたとき,
スクリーンに映し出される何もかもが素敵だったなぁ
二人して見入ったね,ラストシーンの恋人たちに思いを馳せながら…
それに映画のあとの君ったら,一日中あの素晴らしい演技の話ばかり
いつか僕も,君のためにあんなシーンを演じてみたいな…

でね,これが…僕の演じるそのシーンなんだ…